インプラント
『インプラント(人工歯根)』は義歯の安定が悪い方、義歯に馴染めず満足な食事ができない方に有効な手段です。生体親和性の良いチタンの人工歯根を歯槽骨に埋め込み、歯槽骨とインプラントとの結合を待って、噛み合わせを回復します。
インプラント治療の事前診断では、歯科用CTを使い口腔内を撮影し、コンピューター上でインプラント手術のシミュレーションを行います。インプラント手術のシミュレーションを行い、事前にインプラントの長さや角度を立体的に把握することで、信頼性の高いインプラント手術が可能になります。
結果、術後の痛みや腫れ、出血などを少なくすることも期待できます。
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インプラントの手順
①埋込手術
歯槽骨にインプラントを埋め込みます。
約30分から1時間の処置です。
②骨の結合
インプラントと骨の結合を待ちます。
上顎は半年、下顎は3カ月待ちます。
③型採り
レーザーで粘膜を開きます。
痛みは殆どありません。
型採りをおこないます。
④歯の設置
完成した人工歯をインプラントに固定します。
インプラントの治療例
インプラントの応用
インプラント義歯
総入れ歯の方にお薦めしております。
インプラントは入れ歯の固定版としても有効です。
外れずにしっかりと咬める義歯となります。また、インプラントの本数も少なくて済みます。
インプラントによくあるご質問
Q.インプラントの年齢制限は?
A.骨の成長がほぼ終了(およそ16歳以上)されている方はどなたでもインプラントの治療を受けることができます。
顎の骨の状況にもよりますが、基本的には年齢の上限はありません。
Q.インプラントの必要条件は?
A.土台となる歯槽骨に、インプラントを埋入するための”厚み”と”高さ”が必要です。
骨が不足している場合は症例にもよりますが、骨造成材を用いて”骨を造る”ことができます。
一度ご相談下さい。
Q.インプラントを骨に入れることで、身体に影響はありますか?
A.チタン製のインプラントを用います。チタンは生体(人体)になじみやすく、腐食しないものです。
また拒絶反応を起こしにくいことが証明された材質でもあります。身体に悪い影響はありません。
Q.インプラントの欠点は?
A.”時期”と”治療費”です。インプラントの埋入から人工歯の装着まで、数ヶ月間、待たなければなりません。
この期間は骨とインプラントが結合する大事な期間です。
また、インプラントは保険適用外なため自費診療となります。
お薬を常用されている患者様へ
①抗凝固剤を服用の方
抗凝固剤を服用の方は、止血しにくい場合があります。歯科医師にお申し出ください。
また、脳血栓・心筋梗塞など血栓閉塞症の既往のある方は、抗凝固剤を服用している可能性があります。常用薬をご確認下さい。
主な抗凝固剤
ワーファリン・バイアスピリン・小児用バファリンなど
②ビスホスホネート剤を服用の方
ビスホスホネート剤を服用の方は、抜歯・インプラント等の外科処置をおこなう際に、副作用として顎骨壊死を引き起こす場合があります。服用されている患者様は必ずお申し出下さい。
また骨粗鬆症・骨折の既往がある方は、ビスホスホネート剤を服用している可能性があります。常用薬をご確認下さい。
主なBP剤
アクトネル・フォサマック・ボナロン・ベネット・ゾメタなど