安全な環境への取り組み
薬師寺歯科矯正歯科から患者様へ
清潔な診療所の構築は、医療の大前提です。薬師寺歯科では高圧蒸気滅菌器を用い医療機器の確実な滅菌をおこなっております。
さらに、緊急時の対処の一つとして、AED(自動体外式除細動器)を常備し、安心して受診していただける様、努力しております。
院内感染への対策

肝炎・エイズなどの血液を介する感染症は、多くの人が感染しています。歯科治療では唾液・血液が必ずといっていいほど器具や歯科用グローブに付着するため、院内感染の可能性があります。
2014年6月に厚生労働省は切削機器の滅菌・交換の徹底するよう日本歯科医師会に通知しました。
切削機器(タービンなど)の滅菌と個別使用について

当院の一日の患者数はおよそ30~40名です。そのうち、切削機器(タービンやマイクロモーター)を治療に使う患者数は午前診・午後診ともに10~15名ほどです。
このため常時15本の切削機器を用意し、午前診終了時・午後診終了時にすべての切削機器を滅菌しています。
また滅菌済みの切削機器は個別にパッキングされており、治療直前まで雑菌やウイルスに触れることはありません。

歯科用グローブの使い捨てについて
歯科治療では切削機器と同じく歯科用グローブにも唾液や血液が付着します。同じグローブのまま複数の治療を行うと、院内感染の経路を作ることになります。たとえグローブを付けて念入りな手洗いをしても、洗い残しの可能性があります。最も良い方法は治療ごとにグローブを使い捨てることです。

歯科用グローブには様々な素材が使われています。ラテックス・ニトリル・プラスチック・ポリエチレンなどがあります。伸縮性や柔軟性のよいラテックスのグローブが最も使いよいのですが、ラテックスのグローブは天然ゴムが素材のためラテックスアレルギーのアレルギー源になります。このため当院ではニトリルのグローブを積極的に使用しています。
ラテックスアレルギーとは
天然ゴムによるアレルギーです。乳児期に天然ゴム製のゴム乳首やおしゃぶりでラテックス(天然ゴム)に敏感な状態になってしまうと、後々にラテックス(天然ゴム)製品に触れただけで痒みや腫れ、発赤を引き起こします。重度の場合は血圧低下やアナフィラキシー症状を引き起こします。
歯科用グローブの他、日用品として台所用ゴム手袋、ゴム風船、避妊具などがあります。
歯科業界ではラテックス(天然ゴム)にかわる素材としてニトリル(合成ゴム)のグローブの採用が増えてきています。(当院でも安全面を考慮してニトリルのグローブを使用しております。)
万一の際の救急救命への対策
心臓突然死はいつでも誰でもどこにでも起こる可能性があります。歯科治療の最中も例外ではありません。
診療中に意識を失い普段どおりの呼吸がないときに、AEDを使用する必要があります。

AEDは心室細動(心臓が血液を流すポンプ機能を失った状態)になった心臓に対して電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための救命機器です。
当院ではAEDをいつでも使える状態で院内に設置しています。